医心電信
〜よりよい医師患者関係のために〜

ISBN 978-4-906829-81-1
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朝日新聞デジタル「アピタル」で好評連載中のコラムが本になりました!

書籍情報

  • 著者:酒井健司(原土井病院 内科医)
  • 定価(本体1,980円+税)
  • A5判/176頁/図12点・表1点
  • ISBN978-4-906829-81-1
  • 発行日:2017年10月1日(第1版)

本書の特長

  • 風邪の多くはウイルス感染によるもので、抗菌薬(抗生物質)は効きません。副作用や耐性菌の問題もあって、風邪に抗菌薬を処方すべきではありません。診察室でそのように説明しても、患者さんは「そうは言っても私の風邪は抗生物質を飲んだほうが早く治るのです」などと言います。こうした医師と患者さんの間にある認識のギャップは、風邪からがんに至るまで、たくさんあります。
  • 認識のギャップは不満やトラブルにつながるので、臨床の現場ではこのギャップを埋めなければなりません。診察室以外にも医師と患者をつなぐコミュケーションの手段があればいい、と思っていたところ、朝日新聞の医療・健康・介護系の専門サイト「アピタル」で2011年から毎週1本コラムを書くことになりました。そのコラムのタイトルが「医心電信」です。
  • デジタル版の出版化第一弾の本書には、分野別に80回を収録しました。患者さんだけではなく、医療従事者のみなさんにとっても参考になるはずです。この本が良好な医師患者関係を作るのに少しでも役に立てば幸いです。

目次

  • 第1章 患者さんに知ってほしいこと
    • 「死ぬなんて聞いていない」/主治医に聞け/怒鳴っても人気のベテラン医師 ほか
  • 第2章 患者さんが知らない意外な話
    • 自分の家族はあまり診たくない/近所のおばちゃんのアドバイス/意外なものがうつるレントゲン ほか
  • 第3章 医療にまつわるお得情報
    • かけこみ受診は危険です/「精密検査を受けてください」の意味/医師を選ぶための3つのポイント ほか
  • 第4章 風邪を治す薬はありますか?
    • 風邪はどうして治りにくい/風邪に薬は必要か?/風邪で病院に受診する目安 ほか
  • 第5章 風邪を治す薬はないけれど…
    • 風邪に抗菌薬を希望する患者さんへの対応/風邪は手からも感染します/風邪とインフルエンザはどう違うのか ほか
  • 第6章 インフルエンザよもやま話
    • 日本人の受診回数は世界一?/医療従事者がワクチンを打つ理由/インフルエンザワクチンは有効です ほか
  • 第7章 B型肝炎の現状と未来
    • 世界標準と異なる日本のB 型肝炎対策/日本でもB 型肝炎ワクチンが全員接種に/乳児期のB型肝炎ワクチン接種の効果はどれくらい持続する? ほか
  • 第8章 C型肝炎は治るようになりました
    • 今も健在! 医師による「薬のさじ加減」/新薬の副作用被害を少なくするために/慢性ウイルス性肝炎の治療を受けないのは「もったいない」 ほか
  • 第9章 たばこは有害です
    • ウソと真っ赤なウソと、そして統計/研究:禁煙にすると飲食店の収入は減るか?/受動喫煙による死亡はどれくらい? ほか
  • 第10章 がん検診のメリットとデメリット
    • 胃がん検診は何がいい? その根拠とは?/がん検診を受けていても、がんで死ぬこともある/がん検診のデメリットの一つ、偽陽性 ほか
  • 第11章 ワクチンの考え方
    • ワクチンを接種したら歯が痛くなった?/ワクチンの利益と不利益/ワクチンを接種しても麻疹にかかる人もいるけれど ほか
  • ●第1〜11章全80話

読者対象

患者、一般、医師、研修医、看護師・薬剤師ほか医療スタッフ

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