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主治医が診察室で、必要に応じて最小限の関節を対象に、潜在性病変の有無について定性評価しよう!
書籍情報
- 著者:大野滋(横浜市立大学附属市民総合医療センター リウマチ膠原病センター 准教授)
- 定価(本体3,400円+税)
- A5判/72頁/オールカラー/図29点・表4点
- ISBN978-4-906829-89-7
- 発行日:2018年8月31日(第1版)
本書の特長
- 本書は「主治医自身に関節エコーを行ってもらいたい」というコンセプトを前提に構成されています。診療の現場(診察室やベッドサイド)で迅速に行うエコー検査は、迅速に侵襲なく正確に評価できる、その場で治療方針を決定できるという大きなメリットがあります。
- 患者さんから「すぐに答えがわかっていいですね」と感謝されるだけでなく、検査の結果で新しい発見や知見が得られることで主治医がやりがいを感じ、さらに関節エコーに対する意欲が高まります。また、エコーの画像をリアルタイムで患者と一緒に見ることで疾患や病態に対する患者の理解が高まり、その後の診察やコミュニケーションが良好になり信頼関係が強まります。
- 検査技師や看護師などのコメディカルに代わりに検査してもらう際にも、自分自身がエコー検査を経験し、その長所や短所を理解し、たくさんの関節の検査を決められた時間内に行うことがどれだけ大変なことかを知っておく必要があります。また、自分自身で検査することで、報告書の記載だけを見てそれをうのみにするのではなく、得られた画像や所見に関する理解も深まります。
- 本書では基本的な撮像手技やリウマチ性疾患に関する各論は他書に譲り、関節エコーの原理や解剖の知識の少ないリウマチ専門医の方々が、如何に効率的に実臨床で関節エコーを行うかを中心に、親しみやすいQ&Aとワンポイント形式で解説します。
- リウマチ専門医を目指す君へ! これから関節エコーを学ぼうと思うあなたへ! 関節エコーを誰かに依頼している先生へ! 関節エコーを依頼されている技師・看護師さんへ! 関節エコーについて知らない方へ! すべての方にこの本を捧げます!
目次
- 1章 総論
- Q1 関節エコーは誰が行うのですか?
- Q2 どの関節をどのような頻度で評価すればいいのですか?
- Q3 定性評価ってどういうことですか?/ほか
- ワンポイント:水は重力に従い低い所へ、固いものをさけて緩い場所にたまる/関節エコーにかける時間を節約する方法
- 2章 診断・鑑別診断
- Q1 関節リウマチ(RA)の診断に関節エコーは有用ですか?
- Q2 RAの診断に関節エコーは必要ですか?
- Q3 RAの確定診断のために何ヵ所の関節を検査しますか?/ほか
- ワンポイント:好発関節・好発部位/滑膜の折れたたみ/腱鞘のある腱/関節エコーで「○○」の所見があれば「××病」と診断できますか?/定性評価の難しさ
- 3章 RAの疾患活動性評価
- Q1 RAの疾患活動性評価に関節エコーは必要ですか?
- Q2 非寛解RA患者においてどのような時に関節エコーが必要ですか?
- Q3 臨床研究の際にどの関節を検査しますか?
- 4章 RAの治療方針決定
- Q1 関節エコーを使用することでRAの治療のゴールは変わりますか?
- Q2 いわゆるエコー寛解を目指すべきですか?
- Q3 それでは腫脹関節のない臨床的寛解になればエコーを行う必要はないですか?
- ワンポイント:韓国における甲状腺がん検診の問題点
- 5章 RAの予後予測
- Q1 潜在性滑膜炎はすべて顕在化しますか?
- Q2 潜在性滑膜炎はすべて骨びらんを起こしますか?
- Q3 関節エコーはRAの予後予測に有用ですか?
- ワンポイント:「 糖尿病診療に例えるならばPD所見は血糖値で、グレースケールはHbA1cだ!」
- 最後に
読者対象
内科医、整形外科医、研修医、超音波検査士、臨床検査技師、診療放射線技師、看護師