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個々の患者さんの病態に合わせた、最新エビデンスに基づく治療薬の「上手い」使い道!
書籍情報
- 編著者:三好秀明(北海道大学大学院医学研究院 糖尿病・肥満病態治療学分野 特任教授)
- 執筆者(執筆順):
- 三好秀明(北海道大学大学院医学研究院 糖尿病・肥満病態治療学分野 特任教授)
- 大場知穂(北海道大学大学院医学研究院 免疫・代謝内科学教室)
- 亀田 啓(北海道大学大学院医学研究院 免疫・代謝内科学教室 助教)
- 宮 愛香(北海道大学大学院医学研究院 免疫・代謝内科学教室)
- 中村昭伸(北海道大学大学院医学研究院 免疫・代謝内科学教室 診療講師)
- 定価(本体4,500円+税)
- B5判/128頁/2色刷/図60点・表36点
- ISBN978-4-909888-05-1
- 発行日:2019年10月10日(第1版)
本書の特長
- アジア人は欧米人とは患者背景に違いがあり、欧米の糖尿病治療指針をそのまま当てはめるわけにはいきません。欧米人のデータを参考にしながらも、日本人独自の臨床研究、エビデンスを重視して治療の組み立てをしていく必要があります。また、多様性に富んだ日本人糖尿病患者さんに対して、個々の病態に合わせた患者さん中心の個別化医療を提供することが必要です。
- 糖尿病の成因分類としては、2型糖尿病のほかにも、1型糖尿病、薬剤性や膵性などその他の特定の機序・疾患による糖尿病、妊娠糖尿病、の4つがありますが、本書では、日本人糖尿病の約9割を占める2型糖尿病にフォーカスして個別化医療を重視し、近年、次々と開発され登場してきた多種多様の治療薬の「上手い」使い道を、その根拠となるエビデンスや最近の話題を含め解説します。
- 第1章は、初診後に治療薬を決定するまでに必要な検査や糖尿病の基礎知識。第2章は、脳心血管イベントや腎保護に関する最新のエビデンスのまとめ。第3章は、現在使用可能な経口血糖降下薬と注射製剤、それぞれの特徴と使い方に関して、最新情報をとりいれた説明。第4章は実践編で、各薬剤の特徴を生かして患者さんの多様性に合わせた薬物の選択例を紹介します。
- 60歳以上の日本人の3人に1人は、糖尿病もしくは糖尿病予備軍と推測されており、人生100年時代を迎える日本において、糖尿病診療に真剣に取り組んでいる、もしくはこれから取り込もうとされる方々にとって、本書が明日からの糖尿病診療の一助になることを願います。
目次
- 1. 2型糖尿病患者の診断と診療の流れ
- 2. 糖尿病患者特有の病歴聴取の注意点(ほかと違う点)
- 3. 2型糖尿病の病態把握
- 4. 必要な血液・尿検査
- 5. 管理目標
- 6. 食事療法があっての糖尿病治療薬
- 7. 糖尿病教育とチーム医療
- 8. 肥満外科手術
- 9. 薬物療法
- 1. 血糖管理と心血管イベント・腎保護エビデンス
- 2. メトホルミン
- 3. SU薬・速効型インスリン分泌促進薬(グリニド薬)
- 4. α-グルコシダーゼ阻害薬(α-GI 薬)
- 5. チアゾリジン薬
- 6. インスリン製剤
- 7. DPP-4 阻害薬
- 8. SGLT2阻害薬
- 9. GLP-1受容体作動薬
- 10. まとめ
- 第3章 各論:各薬剤の使用に関する注意点と安全性、押さえておくべき話題
- 1. 経口血糖降下薬(作用と特長/適する患者と適さない患者/種類/副作用)
- A. DPP-4阻害薬
- B. ビグアナイド薬(≒メトホルミン)
- C. SGLT2阻害薬
- D. スルホニルウレア薬(SU薬)
- E. 速効型インスリン分泌促進薬(グリニド薬)
- F. チアゾリジン薬とα-グルコシダーゼ阻害薬
- G. 併用療法/配合錠
- 2. 注射製剤
- 第4章 症例で振り返るまとめとワンポイントアドバイス
- 1. はじめに
- 2. 症例1
- 3. 症例2
- 4. 症例3
- 5. 症例4
- 6. 総括
-
読者対象
内科医、研修医、糖尿病療養指導士・看護師・管理栄養士・薬剤師など医療スタッフ