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検査に対する理解と、臨床検査結果から病態を読む力を身に着けよう！

書籍情報

• 著者：長尾哲彦（特定医療法人 誠愛リハビリテーション病院院長）
• 定価3,850円（本体3,500円＋税）
• A5判／216頁／図19点・表73点
• ISBN978-4-909888-15-0
• 発行日：2020年9月20日（第1版）

本書の特長

• 本書は臨床検査、とくに血液や尿検査にこれから取り組もうとしている人、既に取り組んでいるけれど、そこから病気が見えてこないと悩んでいる人、そういう皆さんに、「そうだったのか！」と思っていただきながら、実際に検査結果から病態を読む力が身に着くようにとの思いで書かれています。
• 本書は以下の4章から構成されています。
  　第1章では、臨床検査にまつわる様々な裏話を紹介しています。
  　第2章では、検査データをカテゴリー別に分けて基本的な読み方を解説しています。ある病態で変動する検査を集めて「友だち関係」と呼び、それに注目することを重視しています。また、感度・特異度、検査前確率を検査結果の解釈に活かす方法を詳しく説明しました。
  　第3章は、「友だち関係」を簡潔にまとめたセクションです。実際のデータを読むときに必要な項目を参照するのに便利です。
  　第4章では、症例を提示して、どのように病態を読み解くかを解説します。大切なこと、間違えやすいことは繰り返し説明していますので、知らず知らずのうちに、検査から病態を読む思考過程が身につくでしょう。
• 本書の読者の方は医師だけでなく看護師、検査技師、薬剤師、学生など様々でしょう。求める到達点も職種ごとに、また個々人で異なると思います。本書のすべてを理解して覚えようなどと思う必要はありません。自分に必要なところだけ、少しずつ自分のものにして行ってほしいと思います。
• 本書のタイトルは、臨床検査データが患者さんの病態へと正しくつながってほしいという願いに根差していることはもちろんですが、その他にもいろいろなつながりを思い描いています。医療者と患者さんとのつながり、一人の患者さんを囲んで協力する医療スタッフ間のつながり、そして著者と読者の皆さんとのつながりなど、多重的な想いや希望や祈りが込められています。本書が臨床検査を読む楽しさを知る一助になれば幸いです。

目次

• 金言集
• 第1章　データの読み方〜イロハのイ〜

• 1. そもそも基準値ってなに？／2. 感度・特異度を使いこなしてパワーアップ／3. 「あの友だちはどうしてる？」が読み方の基本／4. 友だち関係と感度・特異度／5. 直観は大事〜検査前確率がものを言う〜／6. 経過を見ることの大切さ／7. おかしいなと思ったときは

• 1. 全身状態・栄養状態／2. 血液系疾患／3. 肝臓・胆道系疾患／4. 腎臓／5. 心臓／6. 骨格筋／7. 膵臓／8. 電解質／9. 細胞外液量／10. 動脈血分析／11. 炎症／12. 悪性腫瘍／13. 膠原病／14. 肝炎ウイルスマーカー／15. アレルギー／16. 内分泌／17. 骨代謝マーカー／18. 血液凝固系／19. 腫瘍マーカー／20. 脂質

• 1. 血算に関連する友だち関係／2. 肝臓・胆道系疾患に関連する友だち関係／3. 腎疾患に関連する友だち関係／4. 筋肉疾患に関する友だち関係／5. 膵疾患に関連する友だち関係／6. 細胞外液量に関する友だち関係／7. 動脈血ガス分析に関する友だち関係／8. アレルギーに関する友だち関係／9. 内分泌疾患に関連する友だち関係

• 1. 検診で異常指摘（難易度1）／2. 大した異常はなさそうだけど……（難易度2）／3. 両足のむくみはなぜ？（難易度2）／4. ちょっとおかしな肝障害？（難易度2）／5. ひょっとしてうつ病ですか？（難易度2）／6. 血の気が多い？（難易度1）／7. 腎臓が急に悪くなった原因は？（難易度3）／8. 肝障害の原因は？（難易度2）／9. 隠れた異常値（難易度2）／10. ただ事でない貧血！（難易度3）／11. 検査してみてびっくり仰天！（難易度2）／12. 急な認知症に理由あり（難易度3）／13. 貧血の原因は？（難易度2）／14. ビリルビンは上昇してないけど？（難易度2）／15. メタボはあれこれ難しい（難易度2）／16. 塩分摂取が多すぎる？（難易度3）／17. 動脈血ガス分析はしなくても（難易度3）／18. 検査値から患者像が見えてくる（難易度2）／19. 糖尿病コントロール改善！（難易度2）／20. 難治性肺炎？（難易度3）

読者対象

医師、看護師、臨床検査技師、薬剤師、学生