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間違いのない補聴器選びと正しいフィッティング、難聴の予防・治療と生活改善法!
書籍情報
- 慶應義塾大学名誉教授/国際医療福祉大学教授 神崎 仁 著
- 定価(本体1,800円+税)
- A5判/112頁/図12点・表4点
- ISBN978-4-906829-42-2
- 発行日:2014年8月20日(第1版)
本書の特長
- 本書は、補聴器が必要と判断された人には、間違いのない補聴器選びと正しいフィッティングで快適な生活が送れるようにし、一方で、難聴を予防・治療し生活を改善することで補聴器が要らない生活が送れる方法を解説するものです。
- 補聴器の必要な人にとって、問題は補聴器の選び方です。近くに補聴器販売店やデパートがあるからと言って、最初にそこには行かないでください。補聴器がうまく合わせられるかどうかは、1)難聴の診断、2)補聴器に必要な検査結果の判断、3)補聴器の調整技術によるからです。 まずは、耳鼻咽喉科医、補聴器相談医を受診し検査を受け、適合した補聴器を選択し、認定補聴器技能者との緊密な連携でフィッティングをすることです。 無駄な出費をせずに新しい聴こえを得られることが本書の1つの目的です。 日常生活で苦痛を感じることの多い耳鳴りについて、補聴器で治療する方法も解説します。
- 本書のもう1つの目的は、難聴を治療し、かつ難聴にならないように予防し、生活を改善する方法を示すことです。それによって、生涯、耳の健康を保ち、補聴器がなくても快適な生活が送れるように願います。
目次
- はじめに
- 1. 難聴者はどのくらいいるか
- 2. 難聴者が増えている原因はなにか
- 第1章 聴くことの役割
- 1. 聴こえることが生活の質を高める
- 2. 難聴が心理面に与える影響─難聴とうつとの関係─
- コラム 難聴と認知症の関係
- コラム 長生きするだけで幸せですか
- コラム 聴こえのセルフチェック
- 第2章 補聴器のために必要な聴力検査
- 1. 純音聴力検査
- 2. 語音検査(ことばの聞き取り検査)
- 3. 不快レベル検査
- コラム 難聴の程度の分類
- 第3章 聴こえの仕組みと難聴の分類
- 第4章 特に補聴器を必要とする加齢性難聴
- 1. 加齢と老化
- 2. 加齢性難聴
- コラム アフリカ原住民の聴力
- 第5章 補聴器が必要な人、不要な人はどう違うのか
- 1. 本人に難聴の自覚と生活上の不自由さの認識があるか
- 2. 補聴器が必要な人と使わない人の違い
- 3. 補聴器の相談、購入はどこでするか
- コラム 補聴器相談の流れと補聴器相談医の探し方
- 第6章 補聴器を使いたくない人の理由
- 1. 高齢難聴者の心理
- 2. 補聴器に対する従来のイメージを変える
- 第7章 補聴器が有効かどうかを調べる
- 1. 聴力の程度を調べる
- 2. 左右どちらに補聴器をつけるのがよいか
- 3. 補聴器の試聴と貸し出し
- 4. 再検査、再調整
- コラム 補聴器の型
- 第8章 補聴器の機能
- 第9章 補聴器の技術の進歩
- 1. デジタル補聴器
- 2. ノンリニア増幅
- 3. 雑音抑制
- 4. 指向性機能
- 5. オープンフィッティング
- 6. ハウリング・コントロール
- コラム 補聴器を装用していない難聴者への思いやりのある話し方
- コラム 補聴器購入者からの苦情の実態
- 第10章 補聴器装用者の長期聴覚管理
- 第11章 高齢者に難聴を起こす疾患
- 1. 耳垢(耳あか)
- 2. 滲出性中耳炎
- 3. 慢性中耳炎
- 4. 真珠腫性中耳炎
- 5. 突発性難聴
- 6. 内耳炎
- 7. 音響外傷
- 8. 騒音性難聴
- 9. 薬物による難聴
- 10. 外リンパ瘻
- 11. メニエール病
- 12. 聴神経腫瘍
- 13. 脳幹梗塞
- 14. 遺伝性難聴
- 15. 全身疾患と難聴
- 第12章 難聴の治療
- 第13章 補聴器による耳鳴りの治療
- 第14章 耳の健康
- 1. 耳掃除の仕方
- 2. 感音難聴の予防
- あとがき
読者対象
患者一般、耳鼻咽喉科医、認定補聴器技能者、補聴器販売店
正誤表
2014年8月20日第1版第1刷、2014年10月31日第1版第2刷